不動産購入の流れ 〜 手付金 〜
不動産を購入する際に不動産会社より必ず質問される項目で自己資金(頭金)の額があります。
今の時代、自己資金(頭金)がゼロでも住宅ローンを利用して不動産の購入はできます。
物件本体価格と購入にかかる諸費用も融資を受けるのですが、
契約締結時に必ず出てくる手付金については一つ気をつけないといけないポイントがあります。
◯手付金の額
手付金とは不動産の売買契約時に買主から売主へお支払いする資金です。
この手付金の額は
完成物件は不動産価格の10%以下
未完成物件は不動産価格の5%以下
というのがほとんどのお取引で採用されております。
しかし今ATMで1度(1日)におろせる額に上限があるため、売主への交渉次第で手付金の額が100万円や50万円でのご契約も多いです。
◯手付金の役割
手付金は物件本体価格の一部に充当します。
3000万円の不動産に対して契約時に100万円の手付金をお支払いしたら残りの2900万円を支払う。
2回払いのイメージです。
また、契約後の万が一の解約には解約金(手付金放棄)としての役割に変わります。
ですので手付金の額が10万円といった少額手付の契約はあまり売主様がのんでくれないことが多いです。
理由は、例えば5万円の少額手付金による契約を締結した後、やっぱ辞めたいと解約になった際に5万円を放棄すれば簡単に解約ができてしまいます。
売主側からしたら何千万円のご契約が5万円で解約なんてたまりませんよね。
また契約行為自体も解約前提のご意志が軽い契約と思われますのでのんでくれることが少いです。
◯手付金の支払うタイミング
支払うタイミングは契約締結時です。
このタイミングがポイントです。
住宅ローンを利用して自己資金(頭金)0円で不動産の購入はできます。
しかし住宅ローンが金融機関から支払われるタイミングは一番最後の決済(引き渡し)の当日です。
決済(引き渡し)とは、全ての残代金を買主が支払い、所有権の移転を売主から買主に行い、不動産の鍵をもらえる日です。
契約日から早くて1ヶ月後。
長いと3ヶ月以上も先になります。
つまり手付金は一旦立て替えなくては不動産の契約が結べないことになります。
流れとしましては、分かりやすく3000万円の不動産契約時に100万円の手付金を支払った場合、ご自身で準備した100万円を先に払います。
決済時(引き渡し)に金融機関から3000万円の融資が行われます。
売主には残りの2900万円を支払えばいいので2900万円支払います。
支払い後、買主の口座には100万円が残ってますので契約時に使った100万円が返ってきたことになります。
つまり自己資金(頭金)ゼロでも不動産の購入はできますが、手付金は一旦立て替えなくてはいけません。
100万円を1から一生懸命コツコツ貯めるのでしたら、低金利で諸費用も融資が受けられる時代です。
もし預貯金から手付金も厳しいという方でも、今までの色々なお客様をお手伝いしてきました経験からアドバイスができますので、まずはご相談いただければと思います。